家の間取りはそう簡単には変えられません。
しかし、ライフスタイルは年齢によって変化していきます。
マイホームを購入した若いころのライフスタイルと、老後のライフスタイルは異なるのです。
家の間取りが若いころのライフスタイルのままだと、老後になって不便な生活を強いられることもあるかもしれません。
はたして、老後の暮らしに適した間取りとはどのようなものなのでしょうか。
老後の間取り 老後の生活はこんなにも不便
リフォームを行う人は、60代の方が多いとされています。
それだけ、若い頃の住まいの間取りと現実の生活にずれがある、と考えている人が多いのです。
その理由として、家族全体の変化が挙げられます。
子供が独立したり、配偶者がなくなったりすると、家が以前より広く感じてしまうことも。
また、身体の問題も上げられます。
多くの人は50代半ばで足の痛みを感じだし、65歳以上の4人に一人は転倒を経験していると言われています。
ちょっとした段差でも躓くようになってしまうほか、一戸建ての場合、階段の上り下りが大きな負担となることも。
このように、ライフスタイルの変化や身体の老化が原因で、住まいのリフォームや引っ越しを考える人が多いのです。
老後の間取り バリアフリーを意識しよう
では、老後の生活でも住みやすい間取りとはどのようなものなのでしょうか。
それは、バリアフリーを考えた間取りです。
バリアフリーを考えた間取りとは、つまり体への負担が少なくてすむ間取りのことです。
高齢者になると足が上がらなくなってしまうため、ドアの敷居などの段差は少なくしましょう。
そうすることで、段差に躓くこともなくなり、さらに、車いすの生活になった時も移動しやすい住まいとなります。
また、階段や浴室などには手すりを設置すれば、転倒を防止できますよ。
老後の間取り 動線も考えよう
家の中で人がどのように動くか、動線を考えることも老後の住まいのポイントです。
必要な動きを少なくし、体への負担を軽減することが大切なので、動線を直線的にし、単純化するようにしましょう。
玄関からリビングまでの動線を直線にし、その直線上でトイレやお風呂、キッチンなどの生活に必要な設備をすべて賄えるようにすれば、体への負担が軽くなります。
さらに、トイレ、お風呂、キッチン、リビングといった日中過ごすスペースが一か所に集まるような間取りにすると、ムダな動きを減らすことが可能です。
老後の間取り そのほかのポイントは?
老後の体への負担を考えると、管理のしやすい住まいが望ましいです。
マンションなど、管理を管理会社に任せられる住まいがよいという考えもあるでしょう。
また、防災対策も重要です。
若いころと比べると、老後は災害時の避難も容易ではありません。
耐震構造なども重視しましょう。
また、老後を迎えると、子供が独立する一方で、定年退職を迎えた配偶者が一日中家にいる状況も増えてきます。
一日中顔を合わせていると、これまでになかったストレスが蓄積し、熟年離婚へとつながることもあります。
そのため、書斎など、一人になれる空間を間取りに取り入れることも大切です。
まとめ
いかがでしょうか。
歳を重ねるにつれ、体の衰えや子供の独立、定年退職などさまざまな変化が訪れます。
若いうちにそれらを予測した間取りで住まいを作れればいいですが、何十年も先の暮らしを予測することはなかなか大変です。
だからこそ、老後の暮らしを迎える時に、これからの生活をしっかりと考えてみてくださいね。
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