老後を迎えるにあたり、若いころと比べて生活のさまざまな部分が変わってきます。
それに合わせて、住まいのあり方も変えていかなければなりません。
家の中の間取りを変えることももちろんですが、家の外についても考えておく必要があります。
では、老後の住まいについて、「家の外」とは具体的にどのようなポイントを指すのでしょうか。
老後の生活と住まい これまでは快適だった町でも…
高齢者になるほど、一戸建住宅からマンションへと移り住む人が増えています。
理由としては間取りや広さなどが挙げられますが、そのうちのひとつとして、「これまで住んでいた町が、老後の生活に合わない」点も考えられます。
具体的にはどのような問題があるのでしょうか。
人間は年を取ると足腰が弱くなります。
多くの人は50代半ばで足に痛みを感じるようになり、65歳以上の4人に1人は転倒を経験しています。
若いころは大きな問題ではなかった駅やバス停、スーパーマーケットなどへの距離が、老後には問題となってくるのです。
近年では、高齢者の運転が引き起こす事故も問題となっています。
そのため、郊外から車で買い物に行くのも、年を重ねるにつれ難しくなるでしょう。
では、生活が狭い範囲で完結する町がすべて老後に望ましいのか、と考えるとそうとも言い切れません。
段差や坂道、信号や大通りが多いと、距離が近くても足腰に負担をかけてしまいます。
さらに、若いころはさほど気にしなかった「病院までの距離、通いやすさ」も考えなければいけません。
健康になるために通う病院が、さらに足腰を痛める原因となっては、本末転倒です。
老後の生活と住まい 子供世帯との距離
生活の負担や不安を減らす解決策のひとつとして、子供世帯の近い距離に住まいを構えることも考えられます。
子供世帯が近くにいると、お互いの緊急事態にすぐに駆け付け、助け合うことができます。
緊急事態でなくても、日常の家事や育児のサポートもしやすくなりますよ。
さらに、子供世帯の近くに住まいを構えると、子供や孫とのコミュニケーションも取りやすくなります。
孤独死のリスクも少なくなり、子供世帯から見ても、親世帯が近くにいると介護や訪問がしやすくなります。
老後の生活と住まい マルチハビテーションも考えてみよう
定年退職後は田舎暮らしをしたい、そんな夢を抱いているサラリーマンも多いでしょう。
しかし、定年退職後の田舎暮らしは上に挙げたようなリスクが付きまといます。
そこで、マルチハビテーションと呼ばれる生活様式も検討してみましょう。
マルチハビテーションとは、生活の拠点を2つ 持つこと。
普段は都心で暮らし、週末は田舎で暮らす、そのような生活スタイルもオススメです。
ただ、都心から田舎への移動が、体力的な負担になるといったデメリットも忘れないようにしましょう。
まとめ
老後、定年退職後の生活は、体への負担をできるだけ軽減することが大切です。
若いころは問題なかったことが、老後には大きな負担となって生活を圧迫していきます。
老後を迎えるにあたり、住まいのあり方をもう一度よく見直してみてくださいね。
工藤不動産株式会社では、横浜市保土ヶ谷区や旭区を中心に不動産の売買や賃貸物件の取扱いをしております。
不動産やお引越しに関するご相談は、工藤不動産株式会社までお気軽にお問い合わせください。