マンション購入は人生の一大イベントであると同時に、住宅ローン借金を抱えることでもあります。
そして破産した人の6人に1人は、ローン返済が立ち行かなくなったことが原因の一つです。
そんな破産等のリスクに対応できる制度が、リースバックです。
リースバック:マンション売却後のリースバックとは?
マンションを売却すると、転居して買主に引き渡す必要があります。
しかしリースバックは買い手が業者で、売却後はその業者からマンションを賃貸することができます。
つまりマイホームの所有権を手放す代わりに、家賃を支払い住み続けることができるのです。
いまは住宅ローン返済を続ける資金力がないけれど、賃貸物件としてマイホームに住み続けたい人にはぴったりの制度です。
・リースバックのメリット
個人の買主へ売るよりも、比較的短い期間でマンションを現金化できます。
さらに引っ越しにかかる諸費用が不要である上、マンションを手放したことを知られることもありません。
またマンションの所有権は業者に移転するので、固定資産税や管理費の支払いは不要になります。
・リースバックのデメリット
マンション売却額が、相場より低くなりがちなデメリットがあります。
また家賃に相当するリース料の年額は、売却価格の8〜10%が目安です。
そのため、周辺の家賃相場より高くなる可能性がある点に注意してください。
さらに将来的な買い戻しは可能ですが、売却価格より高くなる傾向にあります。
リースバック:マンション売却で住宅ローンを返済する
リースバックを活用できるのは、オーバーローンの物件(住宅ローンの残債より売却価格が高い物件)です。
売却益がローン残債を下回っていると、抵当権を解除できないためです。
なお住宅ローン完済後であっても、リースバックを利用するメリットがあります。
例えば売却金を子どもの大学進学費に活用しつつ、数年後子どもが卒業・就職し家を出たらリース契約を解除し小さな家に住み替えるようなパターンです。
また住宅を相続する人がいないシニアなら、資産整理と老後の生活費確保を同時に行えます。
・リバースモーゲージとの違い
リースバックと似たもので、リバースモーゲージがあります。
リバースモーゲージもまた、自宅に住みながら融資を受けることができる制度です。
こちらは、死亡時にマイホームを売却して一括返済することになります。
なお資金の使い途は老後の生活費が中心で、投資や事業目的は不可です。
自宅の所有権は保持したままで、また融資を受けるには年齢制限(60歳以上等)があるのが主な相違点です。
まとめ
リースバックは、マンション売却後も賃貸としてマイホームに住み続けられる便利な制度です。
メリットを上手に活用できれば、今の生活を維持しながら資金調達することができます。
万が一の際に活用できるように、不動産会社へ早めに相談しておくのもおすすめですよ。
私たち工藤不動産株式会社では、横浜市保土ヶ谷区、旭区を中心に多数の売買仲介実績があります。
無料査定も行っておりますので、中古マンション売却などをご検討されている方は、ぜひ当社までお気軽にお問い合わせください。